(七)烏丸酒造の敷地は広く、事務所の建屋の奥行は、長かった。捜査本部に当てがった応接室の奥にも、まだ部屋が続く。玲子と高橋警部補は、捜査会議の後、烏丸酒造の中を見て歩いていた。すると中に、扉を開き、誰かを待っている部屋があった。扉はガラス張りで、窓も大きく、陽当たりがいい。六畳ほどの大きさの部屋は、窓際と壁際に木製のカウンターが設えてあった。ガラスの扉には、『税務調査室』と記されている。カウンタ…
日本酒の記事一覧
タグ「日本酒」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『山田錦の身代金』【第17回】山本 モロミ
悪評高き⁈ オーガニック認証監査団体「オーガペック」
-
小説『山田錦の身代金』【第16回】山本 モロミ
杜氏はタンクに落ちて死亡したのではない…その証拠とは?
-
小説『山田錦の身代金』【第15回】山本 モロミ
杜氏が落ちたタンク…「惜しいけど、もう使えないねえ」
-
小説『山田錦の身代金』【第14回】山本 モロミ
きれいな酒質は清潔な蔵に宿る…ここでは一に掃除、二に掃除
-
小説『山田錦の身代金』【第13回】山本 モロミ
伝説の杜氏…腕は超一流だが、杜氏集団に属さない一匹狼
-
小説『山田錦の身代金』【第12回】山本 モロミ
創業400周年を楽しみにしていた杜氏に…まさかの悲劇
-
小説『山田錦の身代金』【第11回】山本 モロミ
田んぼは用水でつながっている…「巻き添えは大迷惑だ」
-
小説『山田錦の身代金』【第10回】山本 モロミ
犯人逮捕が遠のく…土曜日で身代金500万が準備できない!
-
小説『山田錦の身代金』【第9回】山本 モロミ
田んぼに毒をまいて脅すとは…普通は事件になどならない
-
小説『山田錦の身代金』【第8回】山本 モロミ
驚愕…脱輪した赤いクーペから降りてきた人物の正体
-
小説『山田錦の身代金』【第7回】山本 モロミ
この雑草だらけの田んぼが本当に「三億円の田んぼ」なのか?
-
小説『山田錦の身代金』【第6回】山本 モロミ
つまりこの田んぼは、三億円以上の価値があるんです!
-
小説『山田錦の身代金』【第5回】山本 モロミ
車が農道で急停車。中から転がり出て走ってくる男は何者?
-
小説『山田錦の身代金』【第4回】山本 モロミ
特級クラスの日本酒を造る米の田んぼ…草取りは凄い名誉なこと
-
小説『山田錦の身代金』【第3回】山本 モロミ
驚いたな…日本酒が何からできているのか考えたこともなかった
-
小説『山田錦の身代金』【第2回】山本 モロミ
十五代目蔵元は、柳のように細くしなやかで芯を秘めた男
-
小説『山田錦の身代金』【新連載】山本 モロミ
酒蔵で50年以上も、毎日蒸し米を担いで走り回ってきた70代