夕食はホテル地階のカフェテリアで取った。地階というのは忘れ去られたような空間で、エレベーターのドアが開くと同時に空気が変わり、目の前に現れたのは、十年以上も時が止まったままのようなみやげ物売り場だった。客はおろか従業員がいる気配もなく、天井に並んだ蛍光灯だけがいたずらに皓々(こうこう)と光を放っていた。手前の回転スタンドには、「京都」や「古都」や「KYOTO」の文字がさまざまな書体で箔押しされた…
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小説『旅するギターと私の心臓』【第34回】松原 良介
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小説『旅するギターと私の心臓』【第33回】松原 良介
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小説『旅するギターと私の心臓』【第32回】松原 良介
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小説『旅するギターと私の心臓』【第29回】松原 良介
年老いた黒猫
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バックパッカー
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さっきまでまっさらだったパスポート
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小説『旅するギターと私の心臓』【第25回】松原 良介
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