(3)「ちぃちゃんと初めて会った日、珍しく汐里が仏壇の前に立って何かをじっと見ていた。私も目的を持って仏壇に来たから、汐里が何をしているのかすぐにわかった。『びっくりしたね』と私が言うと、汐里は黙ってうなずいた。汐里が見ていたのは、私たちが3つの頃に亡くなって記憶にも残っていない、お父さんの遺影だった。汐里と幼い頃から何度見たかわからないその写真は、ちぃちゃんに驚くほどよく似ていた。きっとちぃち…
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