書斎の窓から吹く風に潮の匂いが混じる。でもこれはさっき泳いだ自分の身体に残った海の残り香なのかもしれない。ここで暮らし始めてからずっと、夏は海で泳いでいるせいか、潮の匂いを自分の匂いのように感じる時がある。人間の悲しみには果てがあるが海の悲しみには果てがない。そう言った詩人をふいに思い出した。「いい歳なんですから。波に飲まれないようにしてくださいね」りょうは言うが、海から生まれたらしい人間が海に…
小説
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