ただ一人で育ててくれた母さんの、笑った顔を覚えていない。カーテンの奥にある、俺の寝床に入ってくると、いつも小言ばかりだった。「あんたは何時まで寝ているの? ゴミをまとめなさいと言ったでしょ。毎晩遅くまでゲームしているから、朝起きられないのよ」出勤前、急いでいるなら俺の寝床に寄らなければいいのに、必ず布団を剝がして母さんが言う。それもそのはず、俺は高校を二か月で自主退学して、以来ずっと部屋にこもっ…
小説
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『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【新連載】松谷 美善
担任の女教師から言われた差別的なひと言。そして、いじめ。僕は高校を2か月でやめた
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『哀瞳のレムリア』【新連載】岩下 光由記
神話のような名前を持つ後輩。その死は何故か私の心をざわめかせた
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『アザレアに喝采を』【新連載】藤咲 えこ
「やだぁ、お腹まん丸じゃないの」たわいもない一言がきっかけで…
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『猫と狸と、ときどき故郷』【新連載】宮本 正浩
水路の水の流れに見とれていた時、茶色い物が流れてきて…。なんとそれは子狸だった!
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『春のピエタ』【新連載】村田 歩
十四年前の悪夢再び…「おかあさん!」叫ぶ私。「中に入るんじゃない」と仁王立ちの父
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『星のカケラの物語』【新連載】作:ふくだ かずき 絵:めむ
【絵本】キラキラ光る不思議な「星のカケラ」。お店で欲しいものと交換できる!?
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『海辺のレクイエム』【新連載】源 久
「私の苗字を名乗ってくれる人がいるの…」十七年前そう言って離れていった君は今
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『愛しき女性たちへ』【新連載】白金 かおる
社内で結婚相手を見つけて寿退社。専業主婦が当たり前だった昭和五十年代
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『刀の反り』【新連載】大髙 康夫
先祖代々家宝として引き継がれ伝えられてきた太刀。この刀が贋作ではないかと疑われ…
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『シュバルツ・ヴァルト』【新連載】萬野 行子
最終カーブでアウトからイン。一位を抜き去り勝利の歓喜の中、一体何が起こったのか!?
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『彼のために人を焼く』【第12回】暮山 からす
学校をサボタージュした日。気分転換に出掛けると見覚えのある少女がいて思わず…
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『ブッダの微笑み』【第12回】黒坂 和雄
「欲望を無くすことは出来ない。しかし欲望への執着を減らすことは出来る」
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『刑事狩り』【第5回】人見 謙三
「パワハラ?私がですか?」昔堅気のデカVS県警のエース。上長との面談を逆手に取られ…
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『殿と猫と私』【第14回】稲乃平 芽來
一升瓶に入った毒薬のような黒い煮出し汁を絵図にたらすと…死人が憑依!?
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『ぼくの地球』【第10回】織部 和宏
秩序が維持されることで循環が実現し、万人に可能な限り平等にチャンスが与えられる
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『カナダの風』【第5回】森園 初音
三十歳なのに十四歳の子供に間違われる!? はじめて知るカナダのTAX事情
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『モータル』【第5回】伊藤 美樹
「お父さん?」心細くて何度も呼んだ。「すずらん」が土手一面に咲き誇っていた
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『雲海のエガミ』【第14回】こた
頭の中の記憶から兄の行方を幻視してもらうと霧に覆われた…
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『千恵ねえちゃん』【第13回】城 唯士
不安いっぱいで迎えたコンクールの朝。パニック状態で肝心なトランペットの音は…
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『近づく果実 』【第13回】鈴木 寂静
「あ」を書くのがこんなに難しいなんて。額には脂汗が滲み、その汗が半紙にポタリポタリと落ち…