小説 絵本・漫画 絵本 コアラ 大切なもの 2024.07.18 キリンちゃんはきいろいぼうしを、クマちゃんはピンクのスカートをかしてほしいときたけれど… そのてのひらをひらいてごらん 【第3回】 向日 葵 | ワタナベ ミヨコ ほんとうに たいせつなものって なぁに なぁに? この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ ほんとうに たいせつなものって なぁに なぁに? ※本記事は、作:向日葵、絵:ワタナベミヨコ氏の書籍『そのてのひらをひらいてごらん』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 そのてのひらをひらいてごらん
小説 『お嬢様の崩壊』 【第6回】 いけだ えいこ ある日仕事帰りに夫が倒れて救急車で運ばれたと勤務する銀行から電話が!吐きそうになるのをこらえながら… 「いらっしゃいませ」と思い切って声を出すと、先輩社員の治子から「だめよ」と怒られる。「もっと声を張らないと聞こえないわよ」と何度も注意された。徐々に慣れてきたがスムーズに接客ができるようになるまで何週間もかかった。治子は感じの悪い女性だった。しずかより十歳以上年下なのに、まるで赤ちゃんをあやすように、仕事を教えようとする。その慇懃無礼(いんぎんぶれい)な態度が腹立たしかった。自分のほうがいろいろ…
小説 『ザ・総選挙[注目記事ピックアップ]』 【新連載】 利根川 尊徳 私達ならではのお仕置きを企ててみたのですが......新党を立ち上げ、政権ジャックを目指す。 「武藤さん、この数字は何かな?……」と資料に目を落とした山脇が訊ねると、「ああ、二八という数字ですか? それは我々がこの国のシンクタンクとして、政府に提言した件に対して、曲がりなりにも何等かの検討らしき事が行われた数字で、八〇八という数字は我々が魂を込めて行った提言をダイレクトメールを開封さえしないで、恰もごみ箱に捨てる様に扱われた提言の数です」と武藤亜希子が苦々しげに答えてみせた。「この国の政…