二〇一五年十二月十三日(日)母は今日で数えの八十歳“傘寿(さんじゅ)”を迎えた。けれど、あたかも最後の誕生日であるかのように特別な事はしない方が良いと思った。まして、これまでに一度だって、母の誕生日を祝ってあげた事などないのだから。それで、映画「愛染かつら」のDVDにプリンとカットフルーツを買ってきて、ただ、それだけの、最後になるかもしれないバースデイを二人で静かに過ごした。[写真1]誕生日プ…
エッセイ
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『ありがとうをもう一度』【第16回】残間 昭彦
ただ、それだけの、最後になるかもしれないバースデイ
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『ゴッドハンドが語るスポーツと医療』【新連載】溝口 伸一
治らない三種の神器…まだこんな医者に診てもらう気ですか?
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『静寂の梢』【第6回】岸 暎
華麗な花園の小道を裸足で駆け抜けていくような感覚
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『ありがとうをもう一度』【第15回】残間 昭彦
新しく産まれ育ってゆく命と、老いて病いを得ていく命の交差点
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『静寂の梢』【第5回】岸 暎
「大きな対象」を前にして…逃げたい気持ちも分からなくはない
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『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第4回】仲宗根 稔
モンペをはいたおばちゃんたちが防空演習をしていました
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『お色気釣随筆 色は匂えど釣りぬるを』【第2回】朕茂 短竿
無論、お医者さんごっこもした。
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『六根清浄 親と子の絆』【第14回】永久
子供時代に心に傷を受け、ようやく生き延びて成人した人たち
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『フランチェスカ昭子の手紙』【第4回】森川 昭子
ロック座・元トップダンサーの壮絶人生 ~夫が逮捕編
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『霧中の岐路でチャンスをつかめ』【第3回】仲宗根 稔
我が家に入ってきた兵士たちに、母はお茶を出していました
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『フランチェスカ昭子の手紙』【第3回】森川 昭子
ロック座・元トップダンサーが思う「いい女」「いい男」の条件
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『ありがとうをもう一度』【第14回】残間 昭彦
「たいていの病気は良くなる」兄は医療機器を抱えて病室に来た
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『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第18回】石塚 武美
103歳の母。楽しく元気に過ごせるよう毎日続けたこととは?
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『六根清浄 親と子の絆』【第13回】永久
アルコール依存症の父に加え夫も…「伝播する家族文化」の現実
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『六根清浄 親と子の絆』【第12回】永久
「自分はACである」世間を驚かせたクリントン元大統領の発言
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『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第17回】石塚 武美
認知症の母の脳内で、強い刺激と感激が起きたのは間違いない。
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『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』【第20回】西野 鉄郎
信長は、自分のなかに「神」がいたのでしょうか?
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『ありがとうをもう一度』【第13回】残間 昭彦
看護師たちの挨拶に涙…母は「ただいま」と言って笑顔を返した
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『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』【第3回】棚橋 正夫
「もしもし」と叫び…認知症妻の異常行動。夫が絶句して見た先
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『ありがとうをもう一度』【第12回】残間 昭彦
「心の財だけは来世へ持ち越せる」迫る死を覚悟した母の境地