【前回の記事を読む】不可解な兄の死。事故死に納得できず、司法解剖を再び試みる……。その結果にますます疑問を抱いた「何かがおかしいと思わないか?」とミシェルから水泳連盟を通して連絡があったのは、合宿中のある日のことだった。知らない人からの必要のない声が耳に入らないように、できるだけFacebookなどには触れないようにしているので、そちらからは誰も連絡できない。それでも、何とか連絡を取ろうとしてく…
[連載]シュバルツ・ヴァルト
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第10回】萬野 行子
兄の死のカギはブレーキ……? 同じような事故に遭ったベテランレーサーの話を聞いてますます疑惑が深まる
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第9回】萬野 行子
不可解な兄の死。事故死に納得できず、司法解剖を再び試みる……。その結果にますます疑問を抱いた
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第8回】萬野 行子
目の前で車が大破。兄のショッキングな死に様に、言葉もうまく出てこず、自分の名前さえとっさに言えないような状態だった。
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第7回】萬野 行子
兄の車がフェンスに激突し、大破した。砕け散った破片がスローモーションで四方に飛び散った。そして私はたった一人の兄を失った
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第6回】萬野 行子
兄の事故死の謎。他のレーサーに比べて年若く、童顔で明るい性格の兄は、レースの外でも仲間やライバルたちに人気だった。
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第5回】萬野 行子
高いところから転がり落ちて、病院に担ぎ込まれた兄。「念のため、今晩一晩泊まっていって下さい」と話した医師は…
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第4回】萬野 行子
トップアスリートへ近づくにつれて生活は不自由に… 食事、サプリメント、ドーピング、競争が生み出す緻密な管理体制
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第3回】萬野 行子
育成選手となり親元を離れ転校してトレーニングセンターへ通う日々
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第2回】萬野 行子
水泳で男の子に負けて大泣きした幼稚園時代。アイスノンを目に当てて冷やしてくれた兄
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【新連載】萬野 行子
最終カーブでアウトからイン。一位を抜き去り勝利の歓喜の中、一体何が起こったのか!?