しかし、私の心はプジャのことでいっぱい。「アイム・ベリー・ビズィー」と冷たく言い放って、他のゴンパへと急いだ。プジャを求めて、さらにいくつかのゴンパを足早に回った。しかし、音楽が聴こえるゴンパには出合えない。こんなことなら、さっき唯一音楽を奏でていたゴンパで、もっとゆっくり楽器でも見ればよかったと後悔した。とはいえ、引き返す元気もない。結局その後は、どこからも音楽は聴こえず、がっかりしながらスト…
[連載]ナマステ紀行
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第10回】桝田 祐子
ふとであった少年が教えてくれた祈りの場。延々と続く低音の上に、まるで呪文を唱えるがごとく圧倒的に低い声の読経が始まる。
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第9回】桝田 祐子
袈裟姿のラマ僧たちがスニーカーを履いて、缶ジュース片手に歩いている。想像していた聖地とはすっかりかけ離れた観光地になっていたけれど…
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第8回】桝田 祐子
ネパールの代表的な楽器、サーランギー。どうしても欲しくて本物のサーランギーを探し回っていたところ、ある青年と出会い…
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第7回】桝田 祐子
ネパールで初めて遊んだ友だちはストゥーパ裏のゴンパ(僧院)に行く途中で出会った仲よし兄弟
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第6回】桝田 祐子
ついに憧れのストゥーパへ。 台座、白いドーム、塔と摩訶不思議なデザインに感動!
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第5回】桝田 祐子
ネパール旅、どう値切る?300ルピーから上手く値切れたと思っていたら…不覚!
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第4回】桝田 祐子
人生初のネパール料理は「ダルバート」。日本のカレーライスとどう違う?
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第3回】桝田 祐子
独自の魅力と混沌が待つカトマンズ、驚きの日常と未知との遭遇
-
エッセイ『ナマステ紀行』【第2回】桝田 祐子
初めてのアジア旅、初めてのネパール。飛行機から見えたヒマラヤ連峰の白い輝き。
-
エッセイ『ナマステ紀行』【新連載】桝田 祐子
私たちの旅先が、なぜネパールになったのか。それは、一本の映画から始まる…