二〇一六年三月二十七日(日)夕食時……、今日は、よほど具合が悪いようで食堂へ行くのもままならず、ベッドの背を起こしての給仕となった。スプーンを持つ気力さえ見せないのは初めてであり、これでは給仕(きゅうじ)というより給餌(きゅうじ)であろう……と、悲しくなった。大好きなカボチャの煮付けを二口ほど食べただけで、他の惣菜にはそっぽを向く。かろうじて、海苔の佃煮には口を開けるが、それでもやはり二口三口で…
[連載]ありがとうをもう一度
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【最終回】残間 昭彦
やっと見つけた……ずっと探していた40年前のカセットテープ
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第41回】残間 昭彦
不思議であろうと奇跡であろうとも、とにかく母はガンに勝った
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第40回】残間 昭彦
近所に住む大島画伯に「母の遺影を描いて欲しい」と依頼した
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第39回】残間 昭彦
母の体力と意欲が後退し、歩ける可能性は一層低下してしまった
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第38回】残間 昭彦
母が見る最後の雪…「在庫処分の雪が終わったら、次は春だよ」
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第37回】残間 昭彦
いつか死ぬとわかっていても、期限を言われた瞬間始まる恐怖
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第36回】残間 昭彦
困惑…針のとんだレコードのように「ありがとう」を繰り返す母
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第35回】残間 昭彦
父は多くの不満と怒りを抱え、実に不本意な形で世を去った。
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第34回】残間 昭彦
用事を済ませ部屋に戻ると、兄と母は抱きしめあって泣いていた
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第33回】残間 昭彦
母は次第に顔をゆがませ、電話を突き返しメソメソ…
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第32回】残間 昭彦
香りは桃の如き……高級イチゴ「桃苺」に、はしゃぐ母
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第31回】残間 昭彦
軽口で笑う母をずっと見ていたい…今日の笑顔は満点である
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第30回】残間 昭彦
母は「いつも一緒にいて……」と、繰り返し私に言った
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第29回】残間 昭彦
遠くへ行ってしまう…追い縋り、大声を出して泣きたかった
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第28回】残間 昭彦
「本当のことだけ言って」冗談も解らなくなっていた母
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第27回】残間 昭彦
「でも高いんでしょ?」薬代を気にする母に息子は…
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第26回】残間 昭彦
「お前も口に入れてごらん……」モグモグしながら母は言う
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第25回】残間 昭彦
「根性みせてやる!」母は動かなかったはずの右足首を…
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第24回】残間 昭彦
泣き出した母に「一緒に歌おう」とリードするつもりが…
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エッセイ『ありがとうをもう一度』【第23回】残間 昭彦
恋人未満の関係を脱しないが、私は彼女を待とうと決めていた