その日は、誠くんが血相を変えて、「ねぇねぇ、おばさん聞いてよ~!」と呼吸を乱しながらみかどに入ってきました。そのとき、瞳が涙で濡れていました。「どうしたの?」と私が質問すると、「僕さ、いま、お巡りさんに捕まっちゃった……」と言うのです。「えっ、なんで?」誠くんは中学生になったばかり。悪いことをするような子ではないので、母も私も驚きました。「お兄ちゃんからもらった自転車に乗っていたら、お巡りさんが…
[連載]ねぇねぇみかどのおばさん
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第14回】六谷 陽子
職質された!? この子はまだ12歳。中学生になったばかりで、悪いことをする子じゃない。「怖かった」と目に涙を溜めるのを見て…
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第13回】六谷 陽子
「不良のたまり場だから出入り禁止」!? ―下町の駄菓子屋みかど。毎日来ていた中学生たちが、ぱったり来なくなったと思ったら…
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第12回】六谷 陽子
「自分たちのこと、できが悪いなんて言っちゃダメだよ。」みかどのおばさんの言葉に、ヤンキー達の表情は柔らかくなった。
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第11回】六谷 陽子
反抗期はちょっと長めのハシカみたいなもの 母親たちの良き相談相手として話を聞く母の姿。
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第10回】六谷 陽子
乳飲み子から駄菓子屋デビューまで まちの子供を優しく見守り、励まし、手助けをする母の姿
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第9回】六谷 陽子
いじめのあった職場が日本一の売上に?お昼休憩中に一体何が…
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第8回】六谷 陽子
「顔も心もブスになるんだよ」。女の子をいじめようとしていた男の子に言い切った母
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第7回】六谷 陽子
「男と女が仲いいと、どうして相合傘を書くの?」という子供の質問に対する素敵な答え
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第6回】六谷 陽子
好きな人はクラスでモテモテ…駄菓子屋のおかみに相談してみたら…!?
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第5回】六谷 陽子
近所のおばさんたちに「みかどは不良のたまり場だから、怖いわよね」と噂され…。
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第4回】六谷 陽子
こんな些細なことで心底喜んでくれるなんて!絶対に不良になるはずがないと確信した瞬間
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第3回】六谷 陽子
不良とつるみ始めた近所の男の子…。駄菓子屋のおかみが決行したのは「えこひいき」作戦!?
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【第2回】六谷 陽子
思い出すのは「みかど」が開店した頃のこと。子どもたちの声が賑やかな下町の世界。
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エッセイ『ねぇねぇみかどのおばさん』【新連載】六谷 陽子
改まった父からの「店を閉めようと思っている」気丈な娘の内心は…