主人公に大きな印象を与え、また、アルバイトを紹介してくれた重要人物がいる。となりの家の二階、主人公の住んでいる部屋の向かいの窓の住人、かおりである。彼女はそこで女郎をしているが、「苦界に身を投じた」というような暗い雰囲気は全く無く、とても明るく振る舞える女性であった。その彼女のために主人公は物語の終わりに、ある決意をするのだった。物語の大部分は東北弁の会話形式で進んで行く。これがまたいい。記述は…
[連載]世の中捨てたもんじゃないよ
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第10回】山田 高司
「人生は楽しいことも辛いこともすべて自分で持っていかねばならない。」ひとりでもふたりでも人は生きている
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第9回】山田 高司
映画『ダウンタウンヒーローズ』の感動場面「自由はフリーダムではなくリバティである」
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第8回】山田 高司
六〇年代を懸命に生きた五人兄弟。テレビドラマから映画化された『若者たち』
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第7回】山田 高司
日本の古の風習「ヨバイ」。親公認!?夜中に未婚女性の寝屋に忍び込み…
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第6回】山田 高司
子供が急性盲腸炎に!村には医者はおらず、ようやく見つけた医者は酔っ払っていた…
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第5回】山田 高司
雪に閉ざされる山村。病人の多くは助からない…。ある村人の提案とは
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第4回】山田 高司
「贅沢撲滅運動」に抗議すると特高警察がやってくる…。そんな時代から何を学ぶか
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第3回】山田 高司
1930年代に生まれた女性記者が書きだしたのは、人生にとって大切な「脱皮」
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【第2回】山田 高司
獄死した女性の手記に「不自然さ」関東大震災後の日本社会の姿とは
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エッセイ『世の中捨てたもんじゃないよ』【新連載】山田 高司
トルコとの篤い絆…ドキュメンタリー小説『海の翼』の魅力に迫る