【前回の記事を読む】葬儀の日、同僚の遺影は“写真”ではなく“鉛筆画の自画像”だった。彼女は絵を描いていた時、何故か「ごめん」と言っていた。六時五十分、今日の残業が終わろうとしている。新島のいる現場事務所に渡辺が顔を出した。ドアから顔だけ出して入って来ない。「何か?」「いや、ちょっと……」渡辺は言い淀んでいる。「黒沼の……帰りの足は本当に大丈夫?」以前には見られなかった渡辺の気遣い……渡辺は残業し…
[連載]おごそかな挨拶
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小説『おごそかな挨拶』【最終回】松本 君男
残業帰りの車内——部下は降りる体勢をとっていたが、私の気持ちは…家まで送っていきたい。
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小説『おごそかな挨拶』【第11回】松本 君男
葬儀の日、同僚の遺影は“写真”ではなく“鉛筆画の自画像”だった。彼女は絵を描いていた時、何故か「ごめん」と言っていた。
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小説『おごそかな挨拶』【第10回】松本 君男
「残業するなら送っていきますよ」。私の動機は、部下の姉に対する“個人的な興味”だった——事が上手く進み…
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小説『おごそかな挨拶』【第9回】松本 君男
「これはマニュアルに書いてない…」もし、彼が気づかなければ——社内表彰の対象者は黒沼 良治。
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小説『おごそかな挨拶』【第8回】松本 君男
マニュアルには書いていない動きをする現場の部下…。行動を制止したが、彼は作業を続けて…「ブツカル!」
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小説『おごそかな挨拶』【第7回】松本 君男
会社に停まっていた“白の高級車”が破壊された…「ガラスはめちゃくちゃ、ボンネットはボコボコ。しかも車内には……」
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小説『おごそかな挨拶』【第6回】松本 君男
ボーナス査定 1次考課──Eマイナス。「……は?」5つの査定項目を見て、その理由がはっきりと分かった。
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小説『おごそかな挨拶』【第5回】松本 君男
“自分に酔った独り言”がポロっと出た。誰にも聞かれたくなかったが、そこに運悪く…あの部下が来た。
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小説『おごそかな挨拶』【第4回】松本 君男
社内検診の際、部下が他部署の列に並んでいた。その理由聞いてみたが…「何もおかしなことはしていません」
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小説『おごそかな挨拶』【第3回】松本 君男
会社にいると、とある女性をつい探してしまう。(あの美しい人はどこにいるのか…)感覚を研ぎ澄まして、食堂を見渡した。
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小説『おごそかな挨拶』【第2回】松本 君男
仕事が認められ、社外から「ヘッドハンティング」を受けた。私の答えを聞いた部長は、顔色を急変させて——
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小説『おごそかな挨拶』【新連載】松本 君男
バスで出会った女性がとてつもなく美しかった。そっと手を差し出すと、彼女も応じるように手を伸ばしてきて……