【前回の記事を読む】「仮にお前の父親が働けなくなったら? 高校卒業後のこともよく考えろ!」強く諭され…胸倉を掴んだ手に力が入らなくなった。西は「年間八万円、三年間で二十四万円と入学金十万円を加えると総額三十四万円!」西がメモを取りながら算出した金額を聞いて、驚くと共に、無知な自分に呆れた。私がしょんぼりしていると「マツは、能天気だなぁ!」私は、西の説明に目線を合わせることができない。高圧的な態度…
[連載]弔いの回想録
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小説『弔いの回想録』【第7回】松田 浩一
「お父さんに高校進学のことで話をしたいことがある」一度合格した学校を辞めて、再び都立受験への相談を父にすることに……。
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小説『弔いの回想録』【第6回】松田 浩一
「仮にお前の父親が働けなくなったら? 高校卒業後のこともよく考えろ!」強く諭され…胸倉を掴んだ手に力が入らなくなった。
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小説『弔いの回想録』【第5回】松田 浩一
戦地帰りの男と割烹料理屋の店主が口論。ついには「この包丁で貴様を刺し殺さないと気が収まらない!」と、包丁を持ち出し…
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小説『弔いの回想録』【第4回】松田 浩一
「俺の受験番号が掲示されていない。悔しい」それでも友人は俺に補欠募集の受験をしつこく勧めてきて...
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小説『弔いの回想録』【第3回】松田 浩一
一度決めたことを変えることができない頑固な性格。無理だと言われた志望校へ挑むも...
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小説『弔いの回想録』【第2回】松田 浩一
「一度も友人だと思ったことはない…」かつてはそんな酷いことを言ったのに… 亡き友人へ涙ながらに語り掛ける
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小説『弔いの回想録』【新連載】松田 浩一
小学校三年生の時に出会い、中学校三年の都立高校受験では共に失敗。今日は彼の誘いで同じ高校に進学し、同じ公務員として歩んだ君の告別式