「お前の看病をして亡くなったんだ……」悪気があるのかないのか、ホントに母はそんな言い方をする人でした。母の実家は、玄関を入ると土間が奥までずっと続いていて、二階が三か所もあるほど大きな家でした。私たちはその中の一番奥の裏口に近い二階を借りることになりました。裏口から外に出ると正面に岩山がそびえていて、手前に北陸線の線路が走っていました。裏口の近くに不安定な形で大きな岩が居座っていたので不思議に思…
[連載]えこちゃんのドタバタ人生譚
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【第6回】おかの えいこ
「該当する名前がない?!」一学年で十五クラスもあるマンモス中学校に入学のはずが…
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【第5回】おかの えいこ
いよいよ、新居での生活が始まる!そのはずが、前住人の立ち退きが遅れて入居できず、結局私たちが住むことになったのは…
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【第4回】おかの えいこ
母とは対照的に穏やかだった父 ささやかな思い出を支える父のやさしさ
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【第3回】おかの えいこ
毎日のように姉ばかり怒るようになった母。ニコニコしていた姉も次第に笑わなくなり…
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【第2回】おかの えいこ
生後まもなく脳性小児麻痺に罹った次姉。グラグラしながらも必死で立つ次姉の姿に感激
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【新連載】おかの えいこ
「家に火がついた!」という知らせが!母が家に戻った時には既に手の施しようがなく…