2 秘密基地の大貧民古い倉庫を移築した牛舎の二階は、干し藁の貯蔵場所になっていました。脱穀(だっこく)が終わった稲は束ねて干され、一年かかって牛たちの胃袋に収まっていきます。藁束をコミ切りで小さくして牛にやるのは私の仕事でした。それを片付けると、ここで漫画本を読んだり昼寝をしたり、夕方まで無為(むい)な時間を過ごしました。私はこの秘密基地をいたく気に入っていました。その日は、隣家の佐々岡洋一とマ…
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