舗装道路は刃物で切り取られたようにスパッと終わっている。その先は、盛江の言う通り、茂みになっていて、雑木林が奥へと続いている。目の前の木を見ると、よく茂った枝振りがあり、幹は太く、根もしっかり張っている。とても昨日今日で成長したり、植え込まれたようではない。雑木林の奥は、枝葉が重なり合い、濃い緑が入り組んで、延々と続いている。まるでジャングルである。早坂と盛江は舗装道路の切断面を見て、靴底でそこ…
新着記事一覧
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第9回】水之 夢端
キャンプ場パニック「係員はまだか?」深まる謎のゆくえ
-
エッセイ『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』【第3回】棚橋 正夫
「もしもし」と叫び…認知症妻の異常行動。夫が絶句して見た先
-
俳句・短歌『歌集 星あかり』【第11回】上條 草雨
歌集「星あかり」より三首
-
俳句・短歌『歌集 淀川。よ』【第6回】矢嶋 博士
歌集 「淀川。よ」【平成三十一年・2019年】より 三首
-
エッセイ『ありがとうをもう一度』【第12回】残間 昭彦
「心の財だけは来世へ持ち越せる」迫る死を覚悟した母の境地
-
評論『発達障がいに困っている人びと』【新連載】鈴木 直光
「誰も助けてくれない……」8歳児の問題行動に母げっそり。
-
エッセイ『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第16回】石塚 武美
「何としても知りたい!」 名前だけを頼りに祖父の生家を探す
-
小説『DJ』【第2回】DJ Ritchy
全ての奴らに大満足を与える…それができないとDJは終わり
-
小説『花を、慕う』【第33回】堀田 冀陸
あれは、人のやることじゃない。ひとでなしだ。
-
評論『捕獲具開発と驚くべきネズミの習性』【第30回】山﨑 收一
出るわ出るわ…ハツカネズミの「理解しがたい」行動について
-
エッセイ『六根清浄 親と子の絆』【第11回】永久
「私心なく」組織の上に立つことの苦しさ、そして過酷さ。
-
エッセイ『良子という女』【最終回】野村 よし
「3月には伊勢へ」玉砂利を踏みしめつつ、私たちは歩いた。
-
エッセイ『フランチェスカ昭子の手紙』【第2回】森川 昭子
貧乏が嫌で、東京の浅草ロック座に飛び込みました。
-
小説『令和晩年』【第17回】西野 篤史
仕事のときゃ、兄貴じゃなくてナンバー44と呼べ
-
小説『追憶の光』【第9回】高見 純代
夢には、潜在意識からのメッセージが表出する事がある。
-
俳句・短歌『地雷の如く』【第11回】馬場 美那子
句集「地雷の如く」より三句
-
俳句・短歌『句集 抱く』【第6回】松永 みよこ
句集「抱く」より三句
-
俳句・短歌『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』【第11回】松下 正樹
歌集「旅のしらべ・四季を詠う」より三首
-
エッセイ『六根清浄 親と子の絆』【第10回】永久
貧乏を体験しており、田舎から出てきたばかりで、東京の垢がついていない
-
小説『DJ』【新連載】DJ Ritchy
六本木で遊ぶことだけが目的の奴ら…「この街ではそれが正解」