十八夜 月の周りは ほの朱し 明日は雨かと 空を仰ぎぬ

黄葉が 紅葉とならずに 散りたれば 茂吉の歌碑に うべなひ寄りぬ

万象は くまなし冬の 星空を 仰ぎて独り 原点を想う