俳句・短歌 句集 2021.04.14 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第6回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 降る雨の紫陽花あじさい浸すほどならず 大仰おおぎょうな風鈴売に道譲る 落款らっかんのごとく並べて余り苗
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【新連載】 武 きき 42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート! 杉山香子(こうこ)、四十二歳。あてもなく、見知らぬ町を歩いている。「はぁ~、歩き疲れちゃった。足が痛いなぁ~」素敵なカフェを見つけて入って休む事にした。歩いている人は、年配の女性が多い。静かな住宅地だ。「う~ん。ホットティーが美味しい」私は、自分の生きたい道を進む為にこの町へ来た。でもどうしていいか分からないので、あてもなく歩き回り、とりあえずカフェで休んでいる。靴擦れが痛い。今更、両親に心配を…
小説 『マナ~ズメモリーズ』 【第4回】 真名 「君の弟は、死んでしまったのかい?」「僕が殺したんだ。だけど、僕には守ってくれる存在がいる。」彼はそう言って微笑んだ。 【前回記事を読む】【アダムとイブの原罪】子供でもわかる、はじまりの物語すかさず、彼(かれ)がつぶやいた。「ぼく、こんなことやりたくないから、それでもいいや」また、おいらが言ってみた。「じゃあ、足はどうかなあ? おいらは、歩けないから、君(きみ)がとてもうらやましいけどなあ?」自分の足を見つめながら、彼(かれ)は言った。「ぼく、こんなに動ける足が無(な)くてもいいや。だって足があるから、父さんにこ…