俳句・短歌 句集 2021.04.21 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第7回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 郭公や夜明け一気に八ヶ嶽 梅雨晴れや轍に放る草の株 整然と畦に草積む朝曇
小説 『天命愛憐[注目連載ピックアップ]』 【新連載】 せと つづみ 「慰謝料は、会社が提示した額の倍は要求した方がいい。」落雷事故にあって入院している最中に話しかけてきた男は… 空は鈍(にび)色の厚い雲に覆われていたが、わたしはその向こうに広がっているはずの、青く澄んだ空を思い浮かべていた。病院に入院してから二日が過ぎ、全身の痛みがかなり引いて、普通に歩けるようになったので、わたしは外に出てみることにした。一階の待合室を通るとき、隣国フルグナとまた戦争になるのではないか、と話している男の人たちの声が聞こえた。「政治体制や思想が全然ちがうんだから、どうにもならないよ……」…
小説 『尼崎ストロベリー[注目連載ピックアップ]』 【第11回】 成海 隼人 「真面目に議論しよや!」クラスに呼びかけたが、全員に笑われた。先生は目線を外し、笑っている僕らを指差して… 【前回の記事を読む】いつも注意をしてくる委員長に「うっさいなぁ」とマコトは煙たそうな態度をとるが、2人はデキている。もうアレも済んでいるだろう…壁掛け時計が14時15分を過ぎた頃、立て付けの悪い教室の引き戸がガラガラと開いた。入ってきたのは、担任の田中先生だ。「おーい、やるぞぉ」と言いながら、先生が教壇に上がって前を向く。学級委員長の美樹が「起立、礼、着席」と凛とした声で号令をかけた。昔はイケメ…