俳句・短歌 句集 2021.04.21 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第7回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 郭公や夜明け一気に八ヶ嶽 梅雨晴れや轍に放る草の株 整然と畦に草積む朝曇
小説 『火点し時』 【第8回】 順菜 隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに、今度は私? 不審には思ったが… 【前回記事を読む】隣の部屋から声がした。男女の、抑揚ある溜め息まじりの…すぐに“あの声”だと分かった。つい聴き入っていると…「食欲ありますね?」紫の前の皿はこんもりとしている。しかし去っていった彼女の皿はちんまりしたもので、後ろ姿も確かに細かった。ちょっと恥ずかしかったが、「人生の楽しみですから……」「もちろんそうですよ。たくさん食べる人、いいですよね」紫の中で危険信号がちらついた。たった今、彼…
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【最終回】 十束 千鶴 「除去した左胸を彼氏に見られたら…」急に不安に襲われてポロポロと泣きだした彼女に、彼氏が伝えたある言葉とは 【前回の記事を読む】髪を優しく撫でられ、抱き寄せられた。彼の匂いに包まれながら頷くと、口づけをされて…触れられたところから愛しさが溢れた。「先にお風呂入りますか?」「はい。緊張しすぎて、心臓が破れそうで……一度落ち着く時間をください」「わかりました。ではお先にどうぞ」笹川に礼を言ってシャワールームへと向かう。シャワーを終えて髪を乾かしたあと、改めて自分の身体を見つめた。鏡に向かい合うと、どうして…