俳句・短歌 句集 2021.03.06 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第1回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 紫陽花を擦り抜けてゆく法事客 風花や貨物列車の軋む音 呆気なく野仏過ぐる野焼の火
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第29回】 十束 千鶴 「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ… 【前回の記事を読む】「私、実は左側の胸がないの」——この人なら私を受け入れてくれる、そう思い打ち明けたが「は……?」「マジかよ……」「ごめんね、今まで打ち明けられなくて……でも、大輝とそういうことをする前に、伝えておかなきゃって思ったの」大輝の様子を伺う。言葉を選んでいるのが伝わってくる。「……まぁ、じゃあ……今日はやめとく?」「え……」(やめてほしいっていうわけじゃないんだけど……)ただ、理解…
小説 『トオル』 【第9回】 井原 淑子 「できない〜、先生無理!できないよ〜!」リハビリ訓練室。膝関節を一見無理に曲げさせられている患者だが顔は笑っていて… 【前回の記事を読む】バイク事故に巻き込まれ、重傷を負った息子。加害者に補償を求めるも、「賠償に充てられるものはない」ということが分かり…笑い声があちこちから聞こえる。風船を使った遊びのようなものに興じているグループはまだしも、元は柔道の選手だったのか、大柄のPTがマットにうつ伏せになった患者にのしかかるような姿勢で「もっと、もっと、もっと曲げて!」と叫んでいる顔も笑顔だ。曲がらない膝関節を、トン…