俳句・短歌 句集 2021.03.06 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第1回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 紫陽花を擦り抜けてゆく法事客 風花や貨物列車の軋む音 呆気なく野仏過ぐる野焼の火
小説 『火点し時』 【第8回】 順菜 隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに、今度は私? 不審には思ったが… 【前回記事を読む】隣の部屋から声がした。男女の、抑揚ある溜め息まじりの…すぐに“あの声”だと分かった。つい聴き入っていると…「食欲ありますね?」紫の前の皿はこんもりとしている。しかし去っていった彼女の皿はちんまりしたもので、後ろ姿も確かに細かった。ちょっと恥ずかしかったが、「人生の楽しみですから……」「もちろんそうですよ。たくさん食べる人、いいですよね」紫の中で危険信号がちらついた。たった今、彼…
小説 『マナ~ズメモリーズ』 【最終回】 真名 『創世記』ノアの次男ハムは、神に呪われることを許された人物だった…三兄弟に生まれつき与えられた“違い”とは 【前回記事を読む】神の力を恐れるあまり、大切にしていた動物たちを焼いてしまった…彼は自分が正しいと思い込んでいたため、さらに…無邪気(むじゃき)で素直(すなお)なハムのことをおいらは、大好(だいす)きだったからさ。そして、ノアがしたことを神(かみ)さまが許(ゆる)していることにもショックを受(う)けた。すると、神(かみ)さまの心の声がきこえた。“このノアの三人の息子(むすこ)たちは、生まれながら…