平成三年、ショーがまだ四歳頃の話である。私はコンピュータープログラマーであった。毎日、毎日納期に追われ、最終電車で帰宅することは当たり前、徹夜作業になることもしばしばある。そんな生活を続けていた。この日もいつものように残業になることを予感しながら作業を進めていた。その時、総務の女性から突然「小見山さん、家から電話ですよ」と声が掛かった。当時は携帯電話は蔭さえ見ない時代であったので、緊急時は当然会…
新着記事一覧
-
小説『ショー失踪す!』【第2回】コミ―
妻からの緊急連絡が…「警察に迷子の捜索を依頼しました!」
-
小説『緋色を背景にする女の肖像』【第34回】阿佐見 昭彦
ピントが1枚の絵にフォーカスした…吸い寄せられるように
-
俳句・短歌『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』【最終回】松下 正樹
歌集「旅のしらべ・四季を詠う」より三首
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第41回】水之 夢端
皆でお札の制作をすることになり…「笹見平造幣局の開局だ!」
-
ビジネス『死体検案と届出義務 ~医師法第21条問題のすべて~』【第16回】小田原 良治
医師法第21条の「異状死体」は「外表異状」であると決着
-
評論『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』【第4回】熊谷 雅之
宝くじで大金を手に入れても、全員が幸せになれない理由とは?
-
評論『発達障がいに困っている人びと』【第26回】鈴木 直光
予約殺到…発達障がいを学ぶペアレント・トレーニング
-
エッセイ『新・健康夜咄』【第36回】髙山 哲夫
病院は高齢者の健康を守り、地域づくりのための重要な拠点
-
小説『孤独な子ドクター』【第19回】月村 易人
執刀が始まった…助手の時とは違った緊張感があり、胸が高鳴る
-
健康・暮らし・子育て『楽しく作れてインスタ映えする 働くママのお料理レシピ』【最終回】江見 晴美
定番がおしゃれな一品に変身!レモンピールのしょうが焼き
-
エッセイ『リウマチ歳時記』【第17回】山中 寿
体の中の異常から生じる病気は、なかなか治らない
-
健康・暮らし・子育て『認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法~最新版』【第19回】梶川 博,森 惟明
脳血流の低下部位から認知症の原因を探る機能画像診断
-
小説『アリになれないキリギリス』【第5回】上條 影虎
人より努力しても運動音痴は変わらない…「俺は勉強する」
-
小説『山田錦の身代金』【第23回】山本 モロミ
人って生きてるだけで、つばぜり合いに巻き込まれちゃう
-
小説『ショー失踪す!』【新連載】コミ―
息子は第一種知的障害で言葉は出ない。一生言葉はないだろう。
-
小説『地平線に─日中戦争の現実─』【第13回】前田 隆平
「舌を出せ」意味はわからなくとも、上官には従うのみ
-
俳句・短歌『歌集 秋津島逍遥』【第45回】松下 正樹
歌集「秋津島逍遥」より三首
-
小説『日出る国の天子』【第22回】三吉 不二夫
ふと思いついた着想が、古代史学界を震撼させる大発見へ
-
エッセイ『音楽のジャポニズム!~考証・三浦環』【第5回】田辺 久之
三浦環は「自転車美人」だった?実の父にも驚きの事実が…
-
俳句・短歌『歌集 風音』【第17回】松下 正樹
歌集「風音」より三首