僕はとても驚いた。我ながら合格は厳しいと思われた受験。遠藤先生は勇気づけてくれたが、極めて難しい挑戦に思えたので、病院関係者には「受験のことは絶対言わないで」、と母にくぎを刺していたはずだった。ところが心細い母は一人その不安に耐えられず、ついしゃべってしまっていたのだ。母の部屋に入ると、間もなく、次から次へと看護婦さんが、「おめでとう!」と言いに来てくれた。要は病院中に知れ渡っていたのだ。翌日の…
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