掃除をするのだろう、日差しを照り返す後頭部を見送りながらそう思った。利用者が少なくとも落葉落枝、虫の死骸などで汚れは溜まる。ほとんど無人駅の様相を呈しているこの駅が良好な状態を保っているのも、ひとえにおじちゃんの手入れの賜物なのだった。心で感謝を述べつつ駅舎のベンチに腰掛ける。雨避け屋根の下は涼しかった。もちろん冷房の効いた車内とは比べられないが、都会と違って、あの、日光がビルの鏡面に反射して、…
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