小説 小説 音楽 家族 2022.03.09 【小説】夫婦水入らずで訪れたみなとみらい。その目的は… 遥かな幻想曲 【第1回】 尾島 聡 無慈悲な現実に立たされてもなお、明るく生きた家族の物語。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 ※本記事は、尾島聡氏の書籍『遥かな幻想曲』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 遥かな幻想曲 レッスン室のピアノの譜面台に立てかけられていた、シューマン「幻想曲(ファンタジー)」原典版の楽譜。表紙を開くと、扉ページとの間に一筆箋の短い手紙が挟まれていた。
エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【第10回】 丸山 珠輝 「大声を張り上げたって誰も来ない」両手を捕まれ、無理やり触らせられ…。ことが終わると、涙を流しながら夢中で手を洗い続けた 【前回の記事を読む】「覚えるともうかるぞ」私はマッサージの"スペシャル"の意味をようやく理解した。そう言って横になっていた男は上向きになり…「スペシャルなんか教えていただかなくて結構です。そんなことまでして稼ぎたくありません」「おめえ、ようく考えろよ。めくらってのは、人に迷惑かけることが多いんだろう、そんな時に札びらちらつかせてみろ、少しはおめえらに手を貸してくれる者も出てくるってものよ。世の中…
小説 『小さい皆さん、こんにちは』 【第4回】 わたなべ たけひこ 「努力すれば、なんにでもなれる…でも本当のことを言うと、それは真実ではありません。」校長先生ふくろうさんの、最後のお話。 【前回の記事を読む】「私も大きくなったら空を飛ぶことが出来ますか」かばさんの子どもにそう問われ、校長先生のふくろうさんが出した答えは…皆は楽しくてたまりません。生まれてきた幸せをかみしめないわけにはいきません。目的地に着くとお花が沢山咲いていました。蝶々もいっぱい舞っています。そこで皆は思いきり遊びました。思いきり遊んだ後は、いよいよお昼のお弁当です。お弁当は初め先生のところに全部集められました…