「値段云々じゃなく敢えて中古を選ぶピアニストも多いです。昔のスタインウェイの方が新品より良い材料で作ってあるし、長年使われたことによって音の響きが新品より優れている場合があるからなんです」材料といえばピアノは木材、羊毛、鹿皮など有機的な部材に支えられているので、地球環境の諸問題を考えたら、ひと昔前の材料で作られた楽器の方が良いと考えるのが自然だ。そして響きの問題だが、使用状況によって熟成され、新…
[連載]遥かな幻想曲
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小説『遥かな幻想曲』【第12回】尾島 聡
ピアノ探しの旅も大詰め。特別に見せてもらった中古ピアノは美しい姿で調整を待っていた
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小説『遥かな幻想曲』【第11回】尾島 聡
取材相手からの破格の値引きは賄賂か?商談に不安が募り始める。
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小説『遥かな幻想曲』【第10回】尾島 聡
スタインウェイピアノの中古販売会へ。気になっていたピアノは他の人の手に…。
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小説『遥かな幻想曲』【第9回】尾島 聡
「比類なき音」スタインウェイ。限定四台のセレクションルームへの誘いを受け揺れ動く
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小説『遥かな幻想曲』【第8回】尾島 聡
1000万円前後するピアノの購入。悩んでいると、社長がある提案をしてきて…。
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小説『遥かな幻想曲』【第7回】尾島 聡
響きの旅、ピアノとの邂逅、心揺れる音色を求めて
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小説『遥かな幻想曲』【第6回】尾島 聡
【小説】どんなピアノに出会えるのだろう。わくわくしている今が一番幸せな時なのかもしれない
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小説『遥かな幻想曲』【第5回】尾島 聡
【小説】ショパンの曲『幻想ポロネーズ』が、僕と彼女を近づける…
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小説『遥かな幻想曲』【第4回】尾島 聡
【小説】初対面の17年前、出会い頭の彼女の言葉は「ごめんなさ~い!」
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小説『遥かな幻想曲』【第3回】尾島 聡
【小説】スタインウェイとの出会いをきっかけに…妻と夫の「ピアノ探しの旅」
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小説『遥かな幻想曲』【第2回】尾島 聡
「ちょっとみんなの前で弾いてみようか」軽いノリで娘をコンクールへ誘うと、その結果は…
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小説『遥かな幻想曲』【新連載】尾島 聡
譜面台にかけられていたシューマン「幻想曲」楽譜を開くと一筆箋が挟まっていて…
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小説『遥かな幻想曲』【最終回】尾島 聡
肺がんと闘う妻「薬の値段は保険適用で3〜4万円」効果は?
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小説『遥かな幻想曲』【第29回】尾島 聡
妻が肺がん…薬の副作用で脱毛「生き続けるために治療したい」
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小説『遥かな幻想曲』【第28回】尾島 聡
「料金はもう十分いただいたので」…走行中に料金メーターを切ったタクシー運転手の真意
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小説『遥かな幻想曲』【第27回】尾島 聡
辛いがん治療を受け続けた妻が挫折しかけた、医師の非情な通告
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小説『遥かな幻想曲』【第26回】尾島 聡
「ねえ、いい話と悪い話どっちから聞きたい?」…目が生き生きと輝く笑顔はまるで天使
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小説『遥かな幻想曲』【第25回】尾島 聡
治療に苦しみ、絶望を味わおうとも「妻は未来を見据えていた」
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小説『遥かな幻想曲』【第24回】尾島 聡
「日本の新聞の素晴らしさ」を語る…欧米の新聞との比較から
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小説『遥かな幻想曲』【第23回】尾島 聡
【小説】箱を開けたとたん、がん闘病中の妻は突然泣き崩れ…