【前回の記事を読む】【小説】講演の最中に感じる、闘病中の妻からの献身とは…教室の空気が温まってきたところで、廉は「名見出し」の話をした。「ここで編集記者の教科書とも言える、この『新編 新聞整理の研究』という本に載った、優れた見出しをご紹介したいと思います」廉は一冊の本を聴講者の前に掲げた。「まず新聞記事の本文から読みますね。ちょっと古いのですが一九八八年十月二十四日付の読売新聞朝刊社会面に載った…
[連載]遥かな幻想曲
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小説『遥かな幻想曲』【第25回】尾島 聡
治療に苦しみ、絶望を味わおうとも「妻は未来を見据えていた」
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小説『遥かな幻想曲』【第24回】尾島 聡
「日本の新聞の素晴らしさ」を語る…欧米の新聞との比較から
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小説『遥かな幻想曲』【第23回】尾島 聡
【小説】箱を開けたとたん、がん闘病中の妻は突然泣き崩れ…
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小説『遥かな幻想曲』【第22回】尾島 聡
【小説】初めての退院…妻は声をあげて、ひとしきり泣いていた
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小説『遥かな幻想曲』【第21回】尾島 聡
「さっきの電話、ホントに泣けたわ」抗がん剤治療に挑むママ
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小説『遥かな幻想曲』【第20回】尾島 聡
ついに始まった妻の抗がん剤治療。懸念していた副反応は…
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小説『遥かな幻想曲』【第19回】尾島 聡
妻の入院で始まった父娘の生活。娘がみせた意外な成長とは
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小説『遥かな幻想曲』【第18回】尾島 聡
【小説】がんで入院する母…娘の手紙に書いてあった一言に号泣
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小説『遥かな幻想曲』【第17回】尾島 聡
【小説】がんで入院する妻…「ママ、じゃあまたね」の意味は?
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小説『遥かな幻想曲』【第16回】尾島 聡
【小説】「ママの病気、がんなの」でも…娘が口答えをした理由
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小説『遥かな幻想曲』【第15回】尾島 聡
【小説】入院を控える妻…何も知らない娘からのプレゼントに涙
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小説『遥かな幻想曲』【第14回】尾島 聡
愛する妻からの告白「私、肺がんかもしれない」動揺する夫は…
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小説『遥かな幻想曲』【第13回】尾島 聡
廉の耳に届いているのは、紛れもなく「比類なき音」だった。
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小説『遥かな幻想曲』【第12回】尾島 聡
ついに購入の時「私、この音大好きよ」妻が選んだピアノは…
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小説『遥かな幻想曲』【第11回】尾島 聡
値段じゃない!新品より中古ピアノが「優れている」ところ
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小説『遥かな幻想曲』【第10回】尾島 聡
「何か引っかかるんだよね」破格の値引き提案の裏には…
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小説『遥かな幻想曲』【第9回】尾島 聡
【小説】思わずため息。スタンウェイの優れた音の秘密は…
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小説『遥かな幻想曲』【第8回】尾島 聡
ピアノ200万円引き!? 心底親切な提案を「無理」と断った理由
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小説『遥かな幻想曲』【第7回】尾島 聡
はるばるピアノを見に来たが怪しげなテクニシャンに翻弄され…
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小説『遥かな幻想曲』【第6回】尾島 聡
「ピアノとの出会いを楽しむ今が、一番幸せな時かもしれない」