俳句・短歌 四季 2022.02.24 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第94回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 六時過ぎ明るく成った夕暮れに緑の囲む自然親しむ 晴天日せいてんひ吹き渡る風香かぐわしく夏の間近な春の楽園 吟苑ぎんえんの草木くさきの繁茂水池みずいけに金魚も群れて生き生き泳ぐ
小説 『「本当の自分」殺人事件[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 水木 三甫 ホテルの入口、ためらいは一瞬で、後はただ身を任せていれば良かった。夫と同じことをしているだけだ。 【前回の記事を読む】硬直する体に構わず、若い桃のような頬に唇を当てる。首筋からさらに下へ、新鮮な匂い。しがみついていた彼女の腕の力は抜け…光彦から急な出張が入って帰れないという連絡が入った。淳美は光彦があかねと会うことを確信した。光彦のために自分は尽くしてきたつもりだ。それを裏切ったのは光彦だ。あかねの存在も淳美にとっては大きなストレスになっていた。いつもあかねに操られている自分にうんざりしてい…
ビジネス 『これからの「優秀」って、なんだろう?』 【第20回】 中村 隆紀 「AIに優れた対話力があるんだったら、階層意識も世代分断も、うまいこと、こなすだろ?」AIを挟んだ三者面談は…… 【前回記事を読む】「人間とAIも、結局、混ぜこぜになるんだろうな」「イイトコ取りって考えれば、いいんじゃない?」ネイビーがシュウトくん用のレモネードを拝借する。りんご酵母の日本酒が残っていたな。ちょっと合わせてみよう。「ひょっとすると次に来る世界って、日本には、おあつらえ向きかもしれないよ」おれたちは、漢字でも仏教でもファッションでも食い物でも、外から来るものをリスペクトして取り入れているように…