結局「物書きごっこ」「人生一区切りの記念」「娘たちへの人生の指南書」「お気楽主婦の文集」「高い授業料を払った社会勉強」、そういうことで落ち着いた。

怒るのも疲れてきたノンちゃんは、少しトーンダウンし

「誰も止めてくれる人は周りにいなかったの?」

と憐みの目で見てくる始末。

「旦那は"ママいっぱい書けて凄いね!"息子は"やったじゃん、先越されたわ"だし、末っ子は"私もイラストレーターデビューじゃん"。そんな感じかな」

と答えると

「あんたんちの家族は揃いも揃って大馬鹿揃いだね。それも重症だわ」

と呆れられた。お店を出る時、マスターが外まで送ってくれて

「何があっても笑っているマコさん、僕は好きですよ」

と泣かせることを言ってくれた。帰りの電車で、とどめのLINE。

「私は友達として無力感に打ちひしがれています。でもマコが笑って死ねることを心から祈っています」

ノンちゃんありがとう。いつも驚かせてゴメンね。あと一月とにかく頑張って書いてみるよ。本ができたら真っ先にお届けするね。

叱咤激励しったげきれい 大声をあげて励ましたり叱ったりして相手の気持ちを奮い立たせること