俳句・短歌 四季 2021.08.12 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第66回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 黄昏たそがれの朱色に化した西陽時にしびどき 不如帰鳴く愛惜あいせきの声 枯れていた草地くさちも今は柔らかい 生ける緑の草地に変わる 緑萌え鳥や虫飛び花開く 自然の住まい楽園地帯
エッセイ 『振り子の指す方へ[注目連載ピックアップ]』 【第12回】 山口 ゆり子 姉がトイレへ行った隙に…夫は私の腰を抱きよせ、肩にアゴを軽く乗せてきた。「無理しないで」と言われて、身体を預けると… 【前回記事を読む】看護師になり数年経ったある日、姉は自室から出てこなくなった…その日『夜になったら部屋を覗こう』と思っていたのに…すると亜希子はおもむろに、何かのパンフレットを取り出した。「来月からアメリカに二年間、研修に行くからね」郁子は話題が変わって少しホッとしていた。ところがそれも束の間、先ほどよりも深くなった亜希子の心の闇に共鳴する何かに心を揺さぶられて、郁子はまるで船酔いの時のような気…
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[イチオシ連載ピックアップ]』 【第8回】 武 きき 「私も幸せアピールしたいので協力してください」元夫の前で男性に腰に手を当ててもらいながら歩く。 【前回記事を読む】絵画教室終わりに近くのカフェに着いたら、いつもの男性が先に居た。「時間があれば絵を見に行きませんか?」と誘われ…今日は孫達と映画を見てマックで遅いお昼、四時頃息子達が迎えにきて解散。少し時間があったので、そのまま小説を読もうとホットカフェオレを注文して楽しい時間を過ごそう。三十分過ぎた頃、男性が近づいてきた。「すみません、少しいいですか?」「いいえ、小説を楽しむ時間です」と顔も…