俳句・短歌 四季 2021.08.05 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第65回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 降る雨に快活に立つ草木くさき哉生きてく糧かてに濃くなる緑 雨模様緑の萌える誕生日生きて行こうと声が聞こえる 秘めやかに紋白蝶が深緑しんりょくの森に舞ってる白い優しさ
小説 『義満と世阿弥』 【最終回】 貝塚 万里子 同い年の女人・加賀局。彼女は既婚者で子供もいたが義満は恋に落ち、子を作った。生まれた子は嫡子として扱われず、寺に預けられた。 【前回の記事を読む】足利義満は、世阿弥のために一人で戦い抜くことを決めた。南北朝を統一して、京都で「能」の公演を——加賀局は義満と同年齢、既に結婚して子供もいたが義満は忽ち恋に落ち、子をなした。一三八一年一月十一日に男子が生まれたが、嫡子とは扱われず、寺預かりとなった。一三八一年三月、義満は新築成った室町第に後円融天皇を招き、六日間に亘って接待した。「将軍の私邸への行幸」は前例が無く、公家達にと…
小説 『夫 失格[イチオシ連載ピックアップ]』 【第17回】 時亘 一肇 とことん被害者面したい不倫モラ夫の奇行:突然「あーっ!」と怒鳴る声。見ると、わざわざ風呂場で洗濯したようだ。理由は… 【前回記事を読む】「俺の通帳、全部出せ! カードも!」――4股不倫モラ夫が逆ギレして離婚を切り出してきた。「通帳出せ!」ばかり言い始め…孝雄は夜十二時を回っても帰らず、帰宅したのは明け方の四時半前だった。(出張は昨日までのはずやのに、また日付が変わってから帰ってきた……)気がかりなのは、浮気のことよりも、お義母さんの一周忌……(でも、こんな状況じゃ、話すどころではないし……)と、心配していると、…