俳句・短歌 四季 2021.07.29 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第64回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 陽も隠れ気候温暖巻雲けんうんのオレンジ色に染まる夕暮れ Tシャツの夕闇時ゆうやみどきの女学生魅力膨らむ乳房ちぶさに惹ひかれ 帰宅後に涙しながら慕わしく愛しい人の面影想う
小説 『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』 【第15回】 行久 彬 荒天で漁船がひっくり返り、夫を亡くしたシングルマザー。食べ盛りの息子のために昼は水産工員、夜はホステスとして… 【前回の記事を読む】「すぐに来て」病院からの電話――入院3カ月で意識が混濁し始めた母…覚悟はしていたが、車を飛ばして駆けつけると…花屋で揃えた供花と線香を携えて墓に詣でた命日は最初の三年だけだった。悲しみが癒え、寂しさにも慣れてくると命日への義務感も薄れ、何も墓までわざわざ行く必要は無い、その日どこかで手を合わせればよいと思うようになり、数年ほど前から晴れれば墓へ詣でるよりこの岬に夕陽を眺めに来…
小説 『スノードロップ―雪の雫の日記―[注目連載ピックアップ]』 【第14回】 降谷 さゆ 自宅が火事に遭ってから、ずっと欠席のクラスメイト…「逃げ遅れた父親が亡くなった」と聞いていたが… 【前回の記事を読む】近所の火災で犠牲者が出たと聞いて、嫌な予感はしていた…先生は暗い顔で、クラスメイトの欠席を伝えた。また涙があふれそうになるのを必死で我慢する。最後にお母さんに泣いているのを見られたのは小学校の高学年のとき以来だったと思う。僕も少し大人になったから心配をかけたくなくて、大声で泣き叫びたい気持ちをぐっとこらえていた。死というのはずっと他人事だった。ニュースで誰かが亡くなったと聞い…