俳句・短歌 四季 2021.07.29 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第64回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 陽も隠れ気候温暖巻雲けんうんのオレンジ色に染まる夕暮れ Tシャツの夕闇時ゆうやみどきの女学生魅力膨らむ乳房ちぶさに惹ひかれ 帰宅後に涙しながら慕わしく愛しい人の面影想う
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『テラスの旅路Ⅰ』 【第17回】 響乃 みやこ 教えられた大量の情報を全て覚えているなんて、「記憶力がいい」のレベルを超えている…まるで、人間じゃないみたいだ。 【前回記事を読む】「300年前までは、人間もたくさんいて文明も栄えていた」という事実。当たり前の知識だと思っていたけど…知っているのは私だけ?「そうだなぁ……あーしが赤ちゃんの時、どっかに捨てられてたらしいよ。それをナギサが拾って、育ててくれたみたい。あとなぁ、ナギサは落ち着いた人だったな。人というかロボットだけど。あんまり気持ちが顔に出ないっていうか、クールな人だったね」「へぇ。他に教えてもら…