俳句・短歌 四季 2021.07.01 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第60回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 吟苑ぎんえんの草木くさきの繁茂水池みずいけに 金魚も群れて生き生き泳ぐ 曇り空そら木々密ひそやかに佇んで 心の波を静めて呉れる 水際みずきわに音も無く生え青葦あおあしの 彩り冴さえて慰め貰う
ビジネス 『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?[注目連載ピックアップ]』 【第8回】 中山 てつや,中山 てつや 同期で「えい、やー!」と給料明細を見せ合うと、飛び抜けて多い人がいた。中身を見ると、「家族手当」が追加されており、その額は... 【前回の記事を読む】友人は「人事は見ているから」と言ったが、本社からの異動は、実質的には片道切符。めったなことでは本社に戻れない仕組みになっていた。 古き良き年功序列は根強い人事評価の仕組みを、自分のためだけに、ひとりで作り上げることはできません。評価制度は、入った会社にすでに存在しているもので、その枠の中で工夫を凝らしながら、上手に泳ぐ術すべを、身に着けていくことになります。世の中には、いろい…
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第43回】 武 きき 「離婚したって聞いたけど、今どうしているの」——高校3年生の時に告白された人に声をかけられた。私は再婚していたが… 【前回の記事を読む】夫が帰ってくると化粧品の匂いがした。目を合わさないし、何か変。同窓会で何かあったんだ。「私に隠し事があるね」と言うと…「ええ、離婚したけど、素敵な人と再婚したのよ」「そうか、遅かったな。僕も、立候補したかった」「ええー、何それ」と笑った。「本気だよ。高校の時も振られ、大学の時には、彼氏と一緒の所を見て失恋し、大人になっても振られたな。三度目の正直かな」「冗談は止めて。ウフフフ…