第1回医療事故調査制度の施行に係る検討会
2014年(平成26年)11月14日、厚労省第12会議室において、施行に係る検討会の第1回会議が開催された。
医療関係・報道関係他数多くの傍聴者の中での、全面公開の検討会である。議事録も公開が予定されていた。日本医療法人協会医療事故調ガイドライン(現場からの医療事故調ガイドライン検討委員会最終報告書)(以下、医法協案という)が検討資料として採用された(図1)。
厚労科研費研究班中間議論の整理も検討資料として採用されているが、これは、論点整理に留まるため、完成版である医法協案が中心となり、議論は進行していった。
筆者は、検討会のあらゆるメンバーから集中砲火を浴びることとなる。しかしながら、これは、裏を返せば、医法協案がたたき台になったということであり、医法協案を如何に修正するかのバトルとなった。
筆者が戦場のど真ん中に一気に切り込んだため、不意を衝かれて、皆が、筆者を討ち取るべく集まって来て、一気に乱戦となったということである。
当時の記録を基に、筆者の側から検討会の状況を振り返って記述したい。