俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.06 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第32回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 後家相やホレる男は短命で 恋の句はもう飽きたナァ冬の滝 大ゲンカするのも恋の通過点 第四章 多情仏心
エッセイ 『ALSなんか怖くない』 【第31回】 堀内 昌子 筋力が加速的に降下するALS。「今さらリハビリなんて」と思われるかも…それでも、一日に半歩でも筋力退化を遅らせようと必死で… 在宅でのリハビリの先生方も、筋力低下の食い止め、尖足(足の関節が、つま先が伸びた状態で固まり、立ち上がったり歩いたりする際に、踵がつかない)防止の筋力維持その他呼吸器装着のALS患者に対してのリハビリをそれぞれ計画を立て、長いスパンで治療を考えておられましたので、それが継続されることに安心をいたしました。筋力は、加速的に降下の一途を辿るALS患者にとって「今さらリハビリなんて」と思われる方もおら…
小説 『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』 【第3回】 青葉 こと 女性を巡って臣下と争った武烈天皇……問題となるのは史実と大きく異なる“年齢”だ 【前回の記事を読む】「この話は本当に史実か?」短命に終わったある天皇をめぐる記述に不比等が疑念を抱く。その天皇の名は――不比等はその場を離れるふりをして、廊下で聞き耳を立てていたのだ。哀れな男たちは腰の力が抜け、尻餅をついた。不比等はスーッと部屋に入ってきた。ピシャリと戸を閉める音が響いた。男たちは一斉に頭を下げた。狼に睨まれた小動物のようだった。震えながら相手の出方を待った。「何を書き加えたの…