俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.06 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第32回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 後家相やホレる男は短命で 恋の句はもう飽きたナァ冬の滝 大ゲンカするのも恋の通過点 第四章 多情仏心
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『司法崩壊! ~刑務所が足りない!起訴できない!~』 【第14回】 利根川 尊徳 友人の娘のお見合い相手にぴったりな青年を見つけ「飲みニケーション」 刑務所に戻ると、早速豊田に連絡を入れ、矯正局長の指示を伝えた。後日須崎が豊田のもとを訪れ、調印式の日時の調整に当たった。豊田にとっても会社トップと法務大臣の契約調印のセレモニーを取り仕切る事は出世に繋がる事間違いないので豊田は終始にこやかに対応してくれた。この時からほぼ一か月後、T自動車の社長と法務大臣との模範囚雇用に関する契約書への調印式が、外国人記者も交えT自動車本社へ法務大臣が出向く形で執…