俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.13 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第33回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 春の恋パステルカラーに染まりけり 我が胸に去来する恋苦い恋 許してしまうそれがホレたということよ 第四章 多情仏心
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『ぎんちゃんの生きとし生けるものとの対話ー里山生活編ー』 【第11回】 黒沢 賢成 キツネが夜中に森の中で人間を化かすという言い伝えは本当なのか? 柴犬さんは、イノシシさんと暮らすのでも良いと思っていたけれど、三毛猫さんが上手く一緒に暮らしているのが分かって安心して、お世話になることを決心したとか。逆にイノシシさんの子供が寂しがっていたので、この辺りまで、いつでも遊びに来ていいよと伝えたとか。それを納得して、イノシシさんは去って行きました。そしてぎんちゃんと柴犬さんの初対面となりました。カラスさんは、屋根のひさしの下にひっそりと隠れて見てい…