俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.20 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第34回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 初対面雷鳴響き恋始む 想い人いる幸せや夏の雲 思い詰めれば恋は重たくなるばかり
小説 『アイアムハウス』 【第8回】 由野 寿和 「助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて!」オンラインゲームの最中に背後から襲われた長男 次に深瀬はパソコンのディスプレイに目をやった。デスクトップパソコンは本体が光っており、画面にはいくつものウィンドウが表示されている。「この画面は犯行当時のままか?」「そのようです」「俺にはわからんが、何の表示だ?」「これはCHAO(チャオ)とかいう、人気のオンラインゲームだそうです。オンライン上でチャットをしながら戦うサバイバルゲームで、世界中でプレイされています。どうやら世界大会も開催されてい…
小説 『ジパングを探して!』 【第4回】 大和田 廣樹 亡くなった母の遺品整理中に知ったこと、教会への寄付の履歴…「母はなぜ、キリスト教徒になったのでしょうか?」 教会はこぢんまりとしていた。中に入ると、祭壇の上にあるステンドグラスが目に飛び込んでくる。それに見とれていると、1人の紳士が近づいてきた。「あなたはどちら様ですか?」「すみません。私は竜神健と申します。母は竜神明子と申しまして、こちらの教会に伺っていたと思うのですが……」「明子さんの息子さんですね。よく明子さんが話をされてました。私は神父をしています住谷修一と申します」と明るい表情に変わる。住谷…