俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.27 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第35回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 コロン着る私の中の女偏 愛別離苦人を深く愛せない 破局とや縁は気ままな旅烏
エッセイ 『ねぇねぇみかどのおばさん』 【第3回】 六谷 陽子 不良とつるみ始めた近所の男の子…。駄菓子屋のおかみが決行したのは「えこひいき」作戦!? 一 みかどを閉店します富山の片田舎から下町に嫁いだ頃は、母も人間関係で苦労したようです。当時は、各家庭には水道は通っておらず、共同水道を十世帯くらいで使っていたのです。そこに行けば、他の誰かが必ずいます。特に水を使う時間帯は同じだから、会わずにすませる、というわけにはいかなかったようです。年配のおばさんたちは、個性的で嫌味を言う人もいれば、優しい人もいます。年配らの会話を笑いに変えて楽しむ若妻も…
小説 『哀瞳のレムリア』 【第3回】 岩下 光由記 日本が好きなフィリピン人の友人。「日本は昔酷いことをしたのに…どうして?」と尋ねると… その日の仕事を終え家に戻り、電気をつけて、「ふー」と息を吐いて部屋に帰った亜美は、冷えたレモンサワーを飲みながら、ニュースを流していた。「飯田橋の交差点で、乗用車が信号待ちをしている人へ突っ込む事故があり、三人の方が重軽傷、一人が死亡しました……ケガの三人は病院へ搬送され治療中ですが、命に別状はないようです。亡くなられたのは65歳の男性、会社役員のコイズミさんとわかりました」「えっ? やだ、うそ…