三年前山の天狗の像の眼に釘を打ち込み呪ひをかけしと
おぞましき呪ひをかけしは頼長の仕業なりしと噂ひろがる
近衛帝(こんゑのてい)眼をわづらひて永かりき僧の祈禱も薬も効かず
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
三年前山の天狗の像の眼に釘を打ち込み呪ひをかけしと
おぞましき呪ひをかけしは頼長の仕業なりしと噂ひろがる
近衛帝(こんゑのてい)眼をわづらひて永かりき僧の祈禱も薬も効かず