黒潮にただよひ着きし流木の 皮削げて異土に生を終はりたり
大洋(おほわだ)を見下ろす坂本龍馬像 見はてぬ夢に胸はふくらむ
足摺(あしずり)の空は交叉路(こうさろ)きらきらと 機は星空を縫ふごとく航く
“忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す”
――日本の面白さに旅装を解く暇もない
最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。
尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。
黒潮にただよひ着きし流木の 皮削げて異土に生を終はりたり
大洋(おほわだ)を見下ろす坂本龍馬像 見はてぬ夢に胸はふくらむ
足摺(あしずり)の空は交叉路(こうさろ)きらきらと 機は星空を縫ふごとく航く