「脳梗塞・認知症・運動器症候群(ロコモ)」三大疾患、2人の医学博士が徹底解説。高齢者が自立して健やかな老後を送るためのノウハウ満載。医療従事者だけでなく、介護・福祉関係者も活用できる知識をお届けします。
認知症と紛らわしい病気
高齢者うつスケール(GDS)とは
高齢になってくると、気分的な落ち込みによって認知症と似たような状態になることがあります。そのために気分(情動、うつ状態)の検査をしておくことが大切です。
【注目記事】「発達障害かもしれない職場の人」との関係でうつ病になった話
GDSとは、Geriatric Depression Scaleの略字です。高齢者や認知症があっても答えやすい検査で、普及バージョンでは15項目の質問からなっています。「はい」「いいえ」のうち濃くて斜字になっているほうに〇がついたら1点で、合計点0-4点はうつ症状なし、5-10点は軽度のうつ病、11-15点は重度のうつ病と評価されます。