まずはあらゆる制約を外して議論するのです。制約をなくせば購入者は何を求めているのか、市場はどのように動こうとしているのかなど、自由に考えることができるでしょう。新商品のアイデアが次々と浮かんでくるかもしれません。
経験的に言いますと、ワクワクしながら話をしていれば、時間が経つのも忘れてしまうものです。それまで何もアイデアが出ないと悩んでいた人たちですら見違えるように発想が豊かになり、議論が進んでいくことがあります。
このように制約を取り払えば思考は活性化し、大きな可能性を見出すようになります。これが第1ステップです。
次は第2ステップです。本来あるべき姿が自身の中で明確にイメージできたら、次はそれを現実的な形に整えていくのです。これまでは何の制約も設けずアイデアのみを募っていましたが、それでは実現の可能性は低いと言わざるを得ません。
あるべき姿が明確になった段階で、それを妨げる制約条件は何かを考えてみるのです。すると、それを取り除いたり修正したりすることが可能になります。ひとつひとつのアイデアに制約条件を当てはめていくことで、それらが現実的な形を成していくのです。
数学の手法でこれを「制約条件付最適化」と言います。私は想像力を鍛える際、この手法を用いていますし、自身のセミナーでも使用しています。