9「機器を使い実験する」ものを使いながら実験をこころみる

研究者にとって、実験現場を離れて仕事をすることはできません。しかし、外部の研究者や、知見が豊富な人との会議は非常に重要です。オンライン会議で、即座に疑問が解けることがあるでしょう。

オンライン革命の恩恵を十分に受けることになります。以上が仕事をシーン別に見たときのオンライン化の可能性です。ほぼすべてのシーンにわたりオンライン化には支障がないことをご理解いただけたでしょう。これまでオンラインによってビジネスが動くかどうかを知ることはできませんでした。

自社としては可能性があると感じても、他社がオンライン会議を受け入れる姿勢がなければできなかったからです。技術的に可能であっても、社会全体の意識が揃っていなければ技術は利用できないのです。

今回は、強制的にオンライン会議を体験したことで効果が裏づけられたといってよいでしょう。さてここで視点を変えて考えてみたいと思います。今回のオンライン化について、新型コロナが終息したときに、仕事の仕方が元に戻るのかどうかという論点があります。

慣れないオンライン会議から早く解放されて、元のface to faceの仕事の仕方に戻りたいと考える人もいるでしょう。しかし、もう昔の仕事の仕方に戻ることはないと思います。