俳句・短歌 短歌 自由律 2020.11.21 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第17回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 シクラメン君の心の機微を読む ささやけば君がほほえむ十三夜 君を待つ桜吹雪を浴びて待つ
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ』 【最終回】 松村 勝正 主人は下半身麻痺で、車いすの生活です。障害を承知で結婚しました。でも、私は何もしません。入浴介助からリハビリまで… 「そうよ、山形さんも注意遊ばせ。二人で篠田、山形と苗字で呼び合うのはいかにも他人行儀ね。これからはお友達になったのだから、下の名前で呼びましょうよ。私は『陽子』。山形さんは?」「私は『美代子』と言います」「素敵な名前ね。美代子さんは青葉台でしたわね? 長いんですか?」「まだ二年程です」「お子さんは?」「いません。主人と二人きりです」「ご主人のお仕事、伺ってもいいかしら?」「主人は在宅で個人事務所…
小説 『ベースボールよ、新たな夢へ!』 【第4回】 村上 正 クラスの女の子の家に遊びに行ったところ、僕が可愛いと思っていた女の子も遊びに来ていて…。少年の胸を焦がした初恋の行方 食事が終わると、僕は袋からユニフォームを取り出して、ユニフォームに着替えた。生まれて初めて着る野球のユニフォーム。背番号は「1」、頭の中は王選手になりきっていた。子供の頃、外で遊ぶのが大好きだった。僕はユニフォームを買ってもらったが、それを外で着る機会がなかなかない。友達と遊ぶ時に一人でユニフォームを着ていても浮いてしまう。そもそも、ユニフォームは、チームで同じものを作ることに意味がある。でも、…