俳句・短歌 短歌 自由律 2020.11.21 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第17回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 出船いま 鉄の 悲鳴の 少年少女 鳥生まれ 魚密月の 明日は ハレルヤ 冬立つ日 けい子 十三 懺悔のとき
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『「本当の自分」殺人事件[注目連載ピックアップ]』 【最終回】 水木 三甫 買ったばかりの出刃包丁を手に、体重の全てをかけてぶつかった。倒れた体の薬指には、婚約指輪が… 【前回の記事を読む】不倫の末…頬はやつれ、目の下に濃い隈。何日も取り替えてない服はシワだらけでシミがつき、部屋は足の踏み場がないほど…「今日は来てくれてありがとう。ここの料理はお勧めなんです。たまに接待でも使わせてもらっています」「こちらこそ、ありがとうございます。お料理が楽しみです」希代美は光彦との待ちに待った初めてのデートに心はずませていた。しかし、会話ははずまなかった。お互いに何を話してい…