俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.06 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第31回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 別れゆく 斧に さみだれ 降り続く 稲妻や 遠離の 母の 地に生まれ ひび割れし 八月 母を 砂に積む
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第5回】 武 きき 「私、初めてです。こんなに気持ちがいいって…」――彼の顔を見るのが恥ずかしい。顔が赤くなっているのが自分でも分かった 【前回の記事を読む】「綺麗だ」バスタオルが落ち、丸裸になった私を彼は抱きしめた。「抱いていいかい?」手を引かれ、そのまま寝室へ行き…朝、いつものように、席に着いた。「どうした? 香子、妙に静かだな」顔が、赤くなっているのが、自分でも分かった。「だって、昨日、あんな事、こんな事、そんな事、したから、丈哉さんの顔を見るのが恥ずかしい! 丈哉さん変態なのかなと思ったんです」丈哉さん、コーヒーを吹き出し…
絵本・漫画 『オリオンの3人娘』 【新連載】 渋屋 せつこ,ノガワ アイ ねえ見てごらん、あの三つ並んだ美しい星は、オリオンの腰の太いベルトで、一番左の星がアルニタクという星… みなさんは、日本の南のはしっこに、大きな島(しま)や小さな島がたくさん並(なら)んでいる南西諸島(なんせいしょとう)というのがあるのを知(し)っている? その中で一番大きな島は、みんながよく知っている沖縄(おきなわ)だよね。そしてその次(つぎ)くらいに大きな島が、このお話の島だ。この南の島は三角定規みたいな形をしている。その細(ほそ)くとんがったあたりに小さな空港(くうこう)があって、そのまた近…