俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.06 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第31回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 別れゆく 斧に さみだれ 降り続く 稲妻や 遠離の 母の 地に生まれ ひび割れし 八月 母を 砂に積む
ビジネス 『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?[注目連載ピックアップ]』 【第8回】 中山 てつや,中山 てつや 同期で「えい、やー!」と給料明細を見せ合うと、飛び抜けて多い人がいた。中身を見ると、「家族手当」が追加されており、その額は... 【前回の記事を読む】友人は「人事は見ているから」と言ったが、本社からの異動は、実質的には片道切符。めったなことでは本社に戻れない仕組みになっていた。 古き良き年功序列は根強い人事評価の仕組みを、自分のためだけに、ひとりで作り上げることはできません。評価制度は、入った会社にすでに存在しているもので、その枠の中で工夫を凝らしながら、上手に泳ぐ術すべを、身に着けていくことになります。世の中には、いろい…
小説 『カスバの女』 【第16回】 竹中 水前 会社の寮で誕生したアマチュアのエレキバンド。そのバンドの最初で最後のステージは労働組合主催のクリスマスパーティーだった 【前回の記事を読む】窓の外を見れば満天の星。イヤホンを耳にさせば曲名は知らぬが懐かしいエレキのサウンド。そういえばあの時のバンドの仲間は…?ベンチャーズが大人気で、それを模したアマチュアのバンドが、あちこちに誕生していた。加藤も石岡ほどではないが、ギターの心得は少しはあったので二つ返事でOKした。それから意外に時間はかからず、メンバーを四人揃えることが出来た。リードギター石岡稔、サイドギター近松…