俳句・短歌 短歌 自由律 2021.03.20 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【最終回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 母消えて 晩夏 火となり 海となる 悲母にして 石積む 石の 命かな 遍歴の 母の 悲しみ 桜魚
エッセイ 『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 珠生 満ちる 仔犬を買ったは良いものの、水もごはんも与えなかった。暗くてむし暑い場所で、箱に入ったまま放置された仔犬は—— 【前回記事を読む】わたしは小さな箱に入れられ、出荷された。死なない程度にエサも制限したから大きくはならない。その方が、高値で売れる。
小説 『who am I』 【第33回】 千戸 嶺 審査員と“大人な関係”を持ち、夢だった芸能事務所にコネで合格。しかし、最初の半年で任された仕事は—— 【前回の記事を読む】「奥さんと会社に聞かせたら、どうなりますかね」現役女子大生との関係を録音された40代男性…妻、子供、家、役職を守るために……面接当日。受付で名前を告げると、案内がやけにスムーズだった。待ち時間がなかった。通常のオーディションにある書類の再確認と集団での整列移動。その手続きが丸ごと省略されていた。会議室に通されると、審査員が3人。高畑は1番端にいた。目が合った瞬間、男の顔が歪ん…