俳句・短歌 短歌 自由律 2020.08.01 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第1回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 曼珠沙華 妖しき華燭 いま 始まる 雪の 夜更けの 拝火の弥撒に 泣き崩れ 人形の 鼓動 聴きいる 雪の夜
エッセイ 『ALSなんか怖くない』 【第31回】 堀内 昌子 筋力が加速的に降下するALS。「今さらリハビリなんて」と思われるかも…それでも、一日に半歩でも筋力退化を遅らせようと必死で… 在宅でのリハビリの先生方も、筋力低下の食い止め、尖足(足の関節が、つま先が伸びた状態で固まり、立ち上がったり歩いたりする際に、踵がつかない)防止の筋力維持その他呼吸器装着のALS患者に対してのリハビリをそれぞれ計画を立て、長いスパンで治療を考えておられましたので、それが継続されることに安心をいたしました。筋力は、加速的に降下の一途を辿るALS患者にとって「今さらリハビリなんて」と思われる方もおら…
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第30回】 武 きき 交通事故を起こした相手が謝罪のために訪ねてきた。ところが話は思わぬ方向へ…。「奥様のおはぎを、ぜひいただけませんか⁉」 【前回の記事を読む】「まるで小学生の遠足のようだ」思わぬ事故で松葉杖生活に。しかし、妻が毎日お弁当を作ってくれるようになり…「奥様の手作りですか?」「ええ、妻のおはぎは評判がいいですよ。うちの社長始め、秘書達で争奪戦ですよ」「それでは、頂きます。うん! 小豆は京都の大納言ですか?」もう一個、食べている。「これは! ワサビとショウガが入っていますね。それと、少々ゆずも」と凄い。「大山さん、凄いです…