俳句・短歌 短歌 自由律 2020.11.28 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第18回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 遍歴の まなこも すずし 桜魚 骨盤に 金魚 泳がせ ハイヒール 藤暗し 少女 ふさふさ 尾を垂るる
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第5回】 武 きき 「私、初めてです。こんなに気持ちがいいって…」――彼の顔を見るのが恥ずかしい。顔が赤くなっているのが自分でも分かった 【前回の記事を読む】「綺麗だ」バスタオルが落ち、丸裸になった私を彼は抱きしめた。「抱いていいかい?」手を引かれ、そのまま寝室へ行き…朝、いつものように、席に着いた。「どうした? 香子、妙に静かだな」顔が、赤くなっているのが、自分でも分かった。「だって、昨日、あんな事、こんな事、そんな事、したから、丈哉さんの顔を見るのが恥ずかしい! 丈哉さん変態なのかなと思ったんです」丈哉さん、コーヒーを吹き出し…
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第11回】 武 きき 「あなたとの結婚生活が嫌でたまらなかった」――元夫への不満が爆発。「私をベビーシッター、介護ヘルパーだと思ってる」 【前回の記事を読む】「仕事はしないでいいから、子育てと家事と両親を見るだけでいい」元夫からの余りにも理不尽な言葉に怒りを抑えきれず…「何で、こんな仕打ちを受けないといけないの!」丈哉さん、声が聞きたい。電話……仕事中だけどどうしよう。「どうした? 珍しいな」「……今日、お帰りは?」「えッ、六時頃には帰れるよ」「分かりました。気を付けて帰ってきてね」「……分かった。何かあった?」「いいえ、声が聞き…