唐衣はやよそほひて立ち居する
みめうるはしき かぐや姫なり
春秋のめぐる歳月切り株に
一千の輪を描く屋久杉
*一千年以上の樹齢の杉を屋久杉と云う。
紀元杉の緑の苔よりそだちたる
しやくなげの花いま盛りなり
*着生と云う。杉の樹皮に着(つ)いた苔からシャクナゲなどの木が生え、花を咲かせる。
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
唐衣はやよそほひて立ち居する
みめうるはしき かぐや姫なり
春秋のめぐる歳月切り株に
一千の輪を描く屋久杉
*一千年以上の樹齢の杉を屋久杉と云う。
紀元杉の緑の苔よりそだちたる
しやくなげの花いま盛りなり
*着生と云う。杉の樹皮に着(つ)いた苔からシャクナゲなどの木が生え、花を咲かせる。